第7回 全国地中熱利用促進
        地域交流2017ふくしま

「第7回全国地中熱利用促進
    地域交流2017ふくしま」開催

〜地中熱等を活用した再生可能エネルギー先駆けの地の実現〜

 福島県地中熱利用促進協議会が主催(NPO法人地中熱利用促進協会と共催)の「第7回全国地中熱利用促進地域交流2017ふくしま」が11月20日(月)にビックパレットふくしまにて開催されました。

 この地域交流会は地中熱に関わる国の政策について直接聞く機会でもありましたが、毎年講演していただいている経済産業省、環境省に加え、今年は初めて国土交通省からの講演が行われました。また、初めての試みとして掘削機械等の野外展示を企画し、展示を行いました。

  第3部特別トークセッションでは、「ユーザーの視点から見た地中熱 再エネ熱利用」がテーマで、温泉熱(排湯)・地中熱を実際に導入された福島県内のユーザーの立場から社会福祉法人創世福祉事業団の野田信光理事長と米屋企業株式会社「おとぎの宿 米屋」の有馬みゆき常務取締役に、総合司会・進行として福島県地中熱利用促進協議会理事長(株式会社エナジア®)の白石社長と福島大学 赤井仁志教授、産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター地中熱チーム長  内田洋平先生があたり、テクニカルアドバイザーとしてゼネラルヒートポンプ工業株式会社 柴社長へもご登壇いただき、地中熱経営についてのトークセッションを行いました。

11/20〔月〕交流会

開会式




開会の挨拶

 開会の挨拶を福島県地中熱利用促進協議会 理事長 白石 昇央が行いました。福島県地中熱利用促進協議会の紹介、福島県再生可能エネルギー先駆けの地アクションプラン、オリンピックを契機とした地中熱普及の視座、再エネ(地中熱等)利用促進の視座についてお話し致しました。






来賓挨拶


 福島県知事 内堀 雅雄様代理 須釜 泰一 様よりお話を頂戴致しました。


来賓挨拶


 郡山市長 品川 萬里 様より来賓挨拶として、郡山市内の地中熱の取組みや導入への課題に関してお話を頂戴致しました。




第一部 地中熱利用促進の取組み

再生可能エネルギー政策の動向




 経済産業省 資源エネルギー庁 新エネルギー課 課長補佐 水野 英範 様より「再生可能エネルギー政策の動向」についてご講演していただきました。
地中熱利用に関する環境省の取り組み



 環境省 水・大気環境局 地下水・地盤環境室 室長補佐 伊藤 和彦 様より「地中熱利用に関する環境省の取り組み」についてご講演していただきました。
住宅・建築物の省エネ政策の概要と省エネ基準の動向



 国土交通省 住宅局 住宅生産課 環境企画係長 本田 卓也 様より「住宅・建築物の省エネ政策の概要と省エネ基準の動向」についてご講演していただきました。
地中熱利用の普及に向けた取り組み



 NPO法人地中熱利用促進協会 理事長 笹田 政克 様より「地中熱利用の普及に向けた取り組み」についてご講演していただきました。
地中熱利用に関する環境省の取り組み



 環境省 水・大気環境局 地下水・地盤環境室 室長補佐 伊藤 和彦 様より「地中熱利用に関する環境省の取り組み」についてご講演していただきました。

第二部 再生可能エネルギー促進で復興加速化を目指す福島の地中熱活用の取り組み



再生可能エネルギー関連の集積支援の取り組み


エネルギー・エージェンシーふくしま 代表 服部 靖弘 様より「再生可能エネルギー関連の集積支援の取り組み」についてご講演いただきました。


地域の地質地下水環境を活用した地中熱システムの開発


 当協議会理事の国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島県再生可能エネルギー研究所(FREA)地中熱チーム研究チーム長 内田 洋平 が「地域の地質地下水環境を活用した地中熱システムの開発」について講演致しました。

ロハスの工学およびその実践としての浅部地中熱利用システム


 当協議会 顧問の日本大学工学研究所 次長・教授の柿崎 隆夫が「ロハスの工学およびその実践としての浅部地中熱利用システム」について講演致しました。


地域の地質地下水環境を活用した地中熱システムの開発


 当協議会理事の国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島県再生可能エネルギー研究所(FREA)地中熱チーム研究チーム長 内田 洋平 が「地域の地質地下水環境を活用した地中熱システムの開発」について講演致しました。

第三部 特別トークセッション
ローカルエリア再生を促進するユーザー視点の地中熱利用

地中熱導入による民間企業における経営コスト削減と課題



 福島県内で老健施設を多店舗展開している創生グループの社会福祉法人 創生福祉事業団 理事長の野田 信光様にご登壇いただき、民間企業における地中熱システム導入によるメリットと今後の導入・普及における課題についてお話をお伺いしました。




 総合司会・進行を当協議会 理事長 白石(株式会社エナジア®︎)
が務め、有識者として福島大学 共生システム理工学類 特任教授
赤井先生と産総研 内田先生、また、テクニカルアドバイザーとしてゼネラルヒートポンプ工業株式会社 社長 芝様にご登壇いただきました。




 NPO法人地中熱利用促進協会 理事長 笹田 様からも地中熱導入に関するご意見と導入後のモニタリングに関するお話などをいただきました。

温泉熱
導入による民間企業における経営コスト削減と課題


 福島県内(須賀川市)にある有名な温泉旅館「おとぎの宿 米屋」の有馬常務取締役 様にご登壇いただき、米屋様のビオホテルに関する取り組みや温泉熱活用システム導入、導入普及に向けた課題についてお話を伺いました。




 「ヒートポンプというシステムが理解しづらい」、「初期投資が高い」、「保証を充実させてほしい」などユーザー目線ならではのご意見を伺うことができました。




 この日は「おとぎの宿 米屋」様が 25周年という記念すべき日にもかかわらず、大変ありがたいことに、代表取締役 有馬 裕寿 様にもお越しいただきました。




 総合司会・進行を当協議会 理事長 白石(株式会社エナジア®︎)
が務め、有識者として福島大学 共生システム理工学類 特任教授
赤井先生と産総研 内田先生、また、テクニカルアドバイザーとしてゼネラルヒートポンプ工業株式会社 社長 芝様にご登壇いただきました。

閉会挨拶





 NPO法人地中熱利用促進協会 理事長 笹田 政克 様より閉会のお言葉をいただきました。

11/21〔火〕地中熱・温泉熱利用施設見学会

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島県再生可能エネルギー研究所(FREA)





 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)は、政府の東日本大震災からの復興の基本方針により、平成26年4月に産総研の新たな研究開発拠点として福島県郡山市に設置されまた。





 参加者から地中熱に関する多くの質問が飛び交いました。




 深度1〜2mの地下に設置するシート型熱交換器とスリンキー型熱交換器および深さ約40mの鉛直(ボアホール)型の熱交換器を利用した地中熱システムの実証フィールドを見学しました。





 参加者から地中熱に関する多くの質問が飛び交いました。

日本大学工学部





 日本大学工学部は、健康で持続可能な生活様式(LOHAS)を実現するための家(ロハスの家)の研究を2008年度より推進しています。





 要素技術の一つとして開発した「鋼管杭型浅部地中熱ヒートポンプシステム」は2014年から実用展開しています。






 寒空の下、参加者の皆様は真剣に耳を傾けておりました。





 要素技術の一つとして開発した「鋼管杭型浅部地中熱ヒートポンプシステム」は2014年から実用展開しています。

おとぎの宿 米屋

温泉熱活用で燃料費とCO2削減
 

 おとぎの宿 米屋は、宿泊するお客様の健康と環境への配慮に関する厳しい基準をクリアし、本格的な料理とファシリティ設備、天然温泉を備えた旅館としては日本で初めて『ビオホテル認証」を2016年に受けました。環境への取組みとして導入した、館内の冷暖房や給湯を賄う温泉の排湯熱を利用したヒートポンプシステムや見える化システムを見学しました。
見える化システム




 宿泊者が一番通るロビーにシステムの説明画面が設置されていました。
温泉(排湯)熱利用ヒートポンプシステム




 館内の冷暖房や給湯を賄う温泉の排湯熱を利用したヒートポンプシステムや排湯槽など、館内の設備を見学しました。
見える化システム




 宿泊者が一番通るロビーにシステムの説明画面が設置されていました。